一日中、パソコンとプリンターの往復をしていると、スッキリした飲み物が欲しくなったので、お月様を見がてら、庭のレモン🍋とミントを摘んできて、モヒートを作った。
あては、堺が誇る南曜堂の天領最中だ。
「お母さん、それ、あかんやろ」と久々にコタツライブをしている末娘が通り過ぎる。
このパリパリとした香ばしい皮から、とろけるような餡子が出てくる極上のモナカ様に、この時間だからダメだと?
ほっといてくれるか…とは言わずに軽く受け流す。
親のカラダを労ってくれるのは、ありがたいが、口だけの労わりはいらん。もっと家事やら手伝えよ、と離れて暮らす子どもたちにも思う。わざわざ言わんけど、今ついでやから言っとくわ。
モヒートはうまいっ❣️スーッとしたわ。
だからモナカは明日にするわ。
代わりに平子恭子先生がご恵贈くださった本を手に取った。
平子先生は、与謝野晶子の教育思想や思想形成を研究されてきた高名な研究者。
出会った時から、尊敬してやまない。
夫様も言語学者である平子先生は、研究書は精緻にて饒舌、雄弁。しかし直接の会話は、とても静か。静謐極まりない印象だった。
けれど今日届いた「忘れ草」は、ちがった。大学生から院生になられ、ご結婚されるまでの表面的には淡々としながらも熱い恋心に揺れ動く想いが、回顧されている。
幼い頃から自身の気持ちを人に伝えることをしなかったために、誤解されたり、
怒られたり、批判されたり。それでもやはり伝えなかったご自身を振り返って、幼い頃の自作の詩や作文を掲載されていました。
実は、私も平子先生と、堺の女性センターで数回お話しする機会がありましたが、なんとなく警戒されているというか、そんなことはあるはずがないと思いつつも、ぎこちない感じがしたものです。
でもこの「忘れ草」を拝読して、まったくの誤解だとわかりました。
与謝野晶子と同じくらいの情熱❤️🔥を持ち合わせておられ、しかも歌人でいらっしゃるのです。
平子先生が、与謝野晶子の思想を研究されたのも、あれほどの研究成果を形にされたのも、今日ストンと腑に落ちました。先生と出会え、与謝野晶子を学ばせていただいたことが、とても幸せだと思えました。ありがとうございます。
今夜の月は弓張月。空にシュっと浮かんで颯のように去っていきます。
さて、口頭試問の原稿は、まだ初稿段階。書くべきことは書いたけれど、あとは構成をどうするか、思案のしどころです。博士論文というのは、なかなか手ごたえありすぎですが、ここまで到達できたのも、優秀で高潔な人格を備えた教授陣のご指導や、応援してくれる友達のおかげです。
本審査合格に向けて最後の一踏ん張りです。
今日は、もう休むとします(๑˃̵ᴗ˂̵)